5Gにおけるサイバーリスク

 2020年春ごろから、移動通信システムが「4G」から「5G」に進化します。

 5Gは4Gと比較して、通信速度が100倍にもなる優れた規格です。

 身の回りのものがインターネットにつながり、スマホの速度制限に怯えることもなくなります。

 しかし便利になる一方で、どうしてもリスクというものは発生してしまいます。

 5Gになる事で考えられるリスクについて見てみましょう。

参照元:総務省「〜2020年の5G実現に向けた取組〜」より

5Gになる事で考えられるリスクとは?

 5Gは通信速度が速くなり、身の回りのものがインターネットに接続されて便利になります。

 ということは、裏を返せば以下のようなセキュリティリスクが発生すると考えられます。

盗まれる情報量が増える

 通信速度が速くなるということは、短時間の間にやりとりする情報量がとてつもなく多くなるわけですから、万が一ウイルス攻撃やゼロデイ攻撃を受けた際に、端末やサーバから盗まれる情報が極端に多くなります。

 以前は感染した際や感染したと思っている端末に気づいたら、ケーブルを抜栓したりインターネットから切断するという手順を選んだはずです。

 今回は通信速度が非常に早いため、攻撃に気づいてからインターネットの接続をやめたとしても、手遅れである可能性が高くなります。
 
 あるいは、必要な情報を盗み出すのも一瞬で完了してしまうため、そもそも攻撃されたことに気づきにくくなってしまいます。

IoT機器への攻撃が大幅に増加する

 通信速度が上がることで、身の回りのもの全てがインターネットに接続される日が夢ではなくなりました。

 インターネットに接続される家電をIoT機器と言いますが、このIoT機器の種類が大幅に増加することは間違いありません。

 インターネットに接続できる機器が増えるということは、外部へ情報を晒してしまうリスクが増えるという事でもあります。

 例えば、住宅のブレーカー(分電盤)がインターネットに接続されたとします。

 ブレーカーが落ちる前に、それを感知してアラームを発信する等のメリットがありますが、同時に外部から攻撃を受けて電力を止めるなどの妨害を受ける可能性があります。

 さらにレントゲンや心電図などIoT機器と化した医療機器などはどうでしょうか?

 人命に関わる機器がインターネットに接続される事で便利にはなりますが、悪意を持った者から妨害を受けるというリスクを持ち合わせているのです。

参照元:総務省「〜2020年の5G実現に向けた取組〜」より

プライバシーの侵害被害が広がる

 情報が盗み出される可能性があるため、当然プライバシーの侵害問題が出てきます。

 情報に対する価値はまだしばらく衰えることがありませんから、盗み出した情報がどこかで無許可に販売されていたり悪用される可能性があります。

 文字情報だけでなく、自宅や庭にインターネットカメラを設置している場合はカメラが第三者によってハッキングされ、カメラが映した映像を悪用される危険性があります。

 そしてこれらも5G通信を利用した利便性の高いカメラを使用するならば、ハッキングされたことに気づきにくくなります。

サプライチェーンへの攻撃被害の拡大

 インターネットに接続可能な機器や種類が豊富になることから、当然サプライチェーンをインターネットで管理する範囲も大幅に広がることでしょう。

 しかしそのようなことになった場合、利便性とリスク分散のバランスがとても重要になってきます。

 というのも、一つのネットワークでサプライチェーン全体を統括できれば非常に便利で簡単に利用することができるのですが、そのネットワークが攻撃を受けた場合、サプライチェーン全体が攻撃被害に遭う可能性があります。

 それらを避けるため、サプライチェーンを管理するネットワークを複雑にならない程度に、複数用意して管理する必要があるのです。

5G通信において特に気をつけるべきことは?

 リスクを複数挙げましたが、5Gによるインターネット通信は、速くて通信制限がかかることがなく非常に便利ですので使わないわけにはいきません。

 以下のことを心がけて使うことをお勧めします。

インターネットに接続する機器全てに最新パッチを

 パソコン端末とスマホはもちろんのこと、その他IoT機器にも常に最新のパッチをあてておきましょう。

 対象製品の公式サイトおよびメーカーのホームページには、製品が攻撃を受ける可能性がある場合には最新のパッチを無料で配布しているはずです。

 公式サイトを確認し、それらパッチが配布されていたら速やかにあてます。

 また、インターネットに繋がるにも関わらずそのようなサポートが無い製品を購入すべきではありません。

参照元:総務省「〜2020年の5G実現に向けた取組〜」より

使用しない機器の電源はOFFに

 もちろん常にONにしておかなければならないものもありますが、基本使用しないIoT機器製品の電源は切っておきましょう。

 電源が入っていない状態ならば、第三者からハッキングされたり攻撃を受けるリスクを大幅に減らすことができます。

公共のWi-Fiの利用を避ける

 5Gのサービスが始まれば速度制限を気にすることがなくなるため、Wi-Fiも必要がないように思えます。

 しかし、5Gサービスを当たり前のように利用できる日はまだ先のようです。

 2019年10月現在、ラグビーW杯においてお試しで5Gを使用した端末が配布され、そのあとに東京オリンピック、ごく一部の地域にて5G通信の解放、徐々にエリア拡大という段階にあります。

 さらに5G対応機種でなければ5Gを利用することができないので、それまではWi-Fiを利用することになります。

 そしてその際には、公共のWi-Fiを極力避けることをお勧めします。

 というのも、この先5G対応機種と5G未対応機種が混在した状況では、圧倒的に5G対応機種の方が様々な面においてスペックが高いので、情報搾取のスピード早いほか、施しておいたセキュリティを簡単に突破されてしまう可能性が高くなります。

 潜在的なリスクがある可能性も拭えないので、5G対応機種が普及し始めてきた頃には公共のWi-Fiがサイバー犯罪の巣窟として利用される恐れがあります。

アンチウイルスソフトの導入を

 アンチウイルスソフトといえばスマホやパソコン端末に導入するというイメージが強いですが、そのほかのIoT機器にも導入しましょう。

 在宅用カメラや照明器具等にもです。

 5Gになることでインターネットに接続できる機器が増加しますから、当然製造メーカーもサイバー攻撃対策を施せるよう作るはずです。

 というよりも、アンチウイルス対策が施せないIoT機器は、最新パッチ未対応の製品と同様購入すべきではありません。
  
 そして消費者である私たちも、常に最新バージョンのアンチウイルスソフトを入れておくことを覚えておく必要があります。

まとめ

 身の回りのほとんどがインターネットに接続できるということは、それだけ弱点が増えるという事でもあります。

 さらに自身のプライベートを外部にさらしていることにも成り得ます。

 主に考えられるリスクは以下の通りでした。
・盗まれる情報量が増える
・IoT機器への攻撃が大幅に増える
・プライバシーの侵害被害が広がる

 さらに有効な対策方法としては以下を挙げました。
・最新のパッチをあてておく
・使用しない機器の電源はOFFに
・公共の無料Wi-Fiをしない
・インターネットに接続する機器には全てアンチウイルスソフトを導入する

 「5G」が完全普及する日が待ち遠しいですが、セキュリティリスクも同時についてくる事を忘れないようにしましょう。

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